CASE 01
イズミ、VPN装置経由のランサムウェア被害で発注に支障
2024年2月15日、グループの一部サーバーがランサムウェアで暗号化され、食品の品薄や決算発表の延期が生じました。5月には、漏えいは確認されていないものの、会員情報最大約778万件について閲覧の可能性を否定できないと公表しました。
原因
外部専門機関の調査で、外部通信の受け口であるVPN装置を狙ってグループのサーバーに直接侵入されたと報告された。会社はサイバーリスクの評価・対応不足を認めたが、具体的な手口は公表されていない。
閲覧の可能性を否定できない情報・毀損された情報
- ゆめカード会員情報 最大7,782,009件(氏名・住所・電話番号・生年月日等)
- イズミテクノのパート・アルバイト応募者情報 最大2,990件
- 上記2件は漏えい未確認だが閲覧の可能性を否定できず、個別通知の対象
- グループ共通メールサーバーのメール履歴は暗号化により毀損
影響
- 商品供給
- 発注システムの支障で食品売場の一部が品薄に。利益影響は約3億円(24年2月期)、約29億円(25年2月期1Q)
- サービス
- ゆめオンライン等が休止。メール停止で外部との連絡は電話・FAX・郵送に限定
- 決算・開示
- 決算発表を4月9日予定から6月27日へ延期。有価証券報告書の提出期限も延長
- 財務・統制
- 障害対応費用1,039百万円(連結)を特別損失に計上。内部統制に開示すべき重要な不備
KEY FACTS被害の規模(公表ベース)
最大7,782,009件
閲覧の可能性を否定できない会員情報(漏えい未確認)
77日間
障害発生から主要システム復旧・主なサービス再開まで
約29億円
2025年2月期1Qのランサム被害による利益影響(会社説明)
if secureの視点
この事例のリスク領域外部接続機器運用
- VPN等の外部接続機器を棚卸しし、更新適用・多要素認証・接続元制限を徹底
- バックアップは本番ネットワークから分離して保管し、復元手順を定期的に訓練
- サイバーリスクを経営課題として評価し、発注・決算の代替手順を事前に整備
出典:株式会社イズミ「当社システムに対する外部攻撃に伴う個人情報に関するお知らせとお詫び」(2024年5月9日) / 株式会社イズミ「財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ」(2024年7月31日) / 株式会社イズミ 2025年2月期 決算説明会資料(2026年10月9日時点の公表情報に基づく)












